「年をとると近視が弱くなることがある」

長年、眼鏡店をやっていると、こうしたお客様に出会うことがあります。

以前より近視の度数が弱くなり、眼鏡をかけなくても遠くが見やすくなったというケースです。

実は今年、私自身にもその現象が起きました。

最初に気づいたのは、近くの見え方の変化

私は普段から遠近両用メガネを使っています。

今年の春くらいから、なんとなく近くのピントが甘くなってきたように感じていました。

特に気になったのが、カメラの液晶画面です。

以前は、遠近両用メガネを外せば近くがはっきり見えていたのですが、最近はメガネを外しても、どうもすっきり見えません。

「老眼が進んだのかな?」

そう思い、遠近両用レンズの近くを見るための加入度数を強くして対応していました。

免許更新で、ちょっとした発見!

今年は運転免許の更新がありました。

以前は裸眼視力が0.5~0.6でギリギリアウトで、免許証に「眼鏡等」の条件がついていたのですが、

ふと、「ひょっとして、今なら裸眼でも見えるんじゃない?」

と思い、店で裸眼視力を確認してみました。

すると、なんと0.8~0.9!

「ああ、やっぱり年をとって近視が弱くなっているんだな」

と実感しました。

そして免許更新では、無事に(?)裸眼で更新することができました。(笑)

長年、眼鏡が必要だった私にとっては、ちょっとうれしく悲しい出来事でした。

近視が弱くなると、近くが見えにくくなる?

実は、ここが今回のお話のポイントです。

近視の人は、眼鏡を外すと近くが見やすいという特徴があります。

例えば、近視が−1.00Dの場合、調節力を使わずにピントが合う距離は、およそ1mです。

これが−0.50Dになると、およそ2mになります。

つまり、近視が弱くなると、裸眼でピントが合う距離が遠くなるのです。

遠くは見やすくなる一方で、これまで眼鏡を外せば見えていた近くのものが、見えにくくなることがあります。

もちろん、もともとの近視の強さや、残っている調節力によっても違います。

私の場合は、近視が弱くなったことに加えて、老眼の進行も関係していたと考えられます。

実際に、私のメガネの度数はこう変わりました

私の遠近両用メガネの度数は、左右ともに次のように変わりました。

以前現在
近視度数−1.00D−0.50D
加入度数(ADD)+1.50D+2.00D
近用度数+0.50D+1.50D

近視の度数は0.50D弱くなり、老眼の加入度数は0.50D強くなりました。

そして、実際に近くを見る部分の度数は、+0.50Dから+1.50Dへ、1.00Dもプラス方向に変化しています。

近視が弱くなったことと、老眼の進行によって加入度数が増えたこと。

この両方が、今回の近くの見え方の変化につながっていたと考えられます。

裸眼で運転できても、やっぱり遠近両用が便利!

免許証の眼鏡条件がなくなったので、遠くを見るだけなら裸眼でもある程度不自由なく過ごせるようになりました。

でも、近くを見るとなると話は別です。

スマートフォンやカメラの液晶画面、手元の細かい文字などは、裸眼ではぼやけてしまいます。

遠くが見えるようになったからといって、老眼がなくなるわけではありません。

私は、遠くも近くもできるだけはっきり見たいので、今回の変化に合わせて新しい遠近両用メガネを作りました。

やっぱり、いちいちメガネをかけたり外したりせずに、遠くも近くも見られるのは便利です。

年齢とともに、メガネの度数も変わります

「最近、眼鏡を外した方が遠くが見える気がする」

「昔より近視が弱くなったみたい」

「以前は眼鏡を外せば近くが見えたのに、最近は見えにくい」

そんな変化を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

加齢にともなって、目の屈折状態が遠視寄りに変化し、近視の度数が弱くなることがあります。

ただし、誰にでも起こるわけではありません。また、加齢によって近視が強くなるケースもあります。

白内障など目の状態が度数の変化に関係することもありますので、急な見え方の変化や気になる症状がある場合は、眼科での確認も大切です。

大切なのは、今の目の状態と生活スタイルに合ったメガネを使うこと。

裸眼で遠くが見えるようになっても、近くを見るために遠近両用メガネが役立つことは十分にあります。

メガネのいたばでは、お客様の見え方や生活スタイルに合わせたメガネ選びのお手伝いをしています。

最近、見え方が変わってきたと感じる方は、お気軽にご相談ください。